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キャリアの棚卸しの目的と方法を解説【転職活動以外でもおすすめ】

2020-10-29

悩める人
悩める人
転職活動では、職務経歴書を作る前に、キャリアの棚卸しが重要と聞いたんだけど、なんで重要なの?どうやって行えばいいの?

この記事はこういった人のために書きました。

 

ヤマダといいます。

 

<プロフィール>
新卒でSES企業に入り、2度の転職を経て現在はSIerで部長職として働いています。
キャリアは20年で、C言語のプログラマーから、インフラ、ITアーキテクト、PMを務め、現在は業界調査や人材育成、採用面接も担当しています。
これまで、何百人ものITエンジニアと仕事を共に、数多くの転職希望者と採用面接を通じて接してきました。

 

IT業界での長年のキャリアと、過去の転職経験、現役の採用面接官として信頼性の高い情報を発信しています。

 

この記事でお伝えしたいこと

 

  • キャリアの棚卸しとは
  • キャリアの棚卸しの目的と意味
  • キャリアの棚卸しの方法
  • キャリアの棚卸しの参考になるサイト

 

この記事では、転職活動を行う際の、キャリアの棚卸しの意味と目的、方法についてお話します。

 

結論から言うと、キャリアの棚卸しは職務経歴書のインプットとなるため必ず行う必要があり、転職の目的そのものがフワっとしている方にとってもヒントになる重要な作業です。
ITエンジニア向けのキャリア棚卸しのおすすめ方法を本記事で詳しく解説します。
ヤマダヒロタカ
ヤマダヒロタカ

 

現在、転職活動を考えている方、キャリアの棚卸しの目的や方法がよくわからず悩んでいる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

キャリアの棚卸しとは?

 

一般的に「棚卸し」とは、商店で在庫に眠っている商品の数量と状態を確認し、資産評価をすることを指します。

 

キャリアの棚卸しとは、これまであなたが行ってきた業務を時系列に整理し、あなたの人材としての価値を確認し自己評価することです。

 

転職活動の初期において、キャリアの棚卸しを行うことはとても重要です。

 

  • 自分ができること・得意なこと
  • 自分ができないこと・苦手なこと
  • 自分がやりたいこと・こだわりたいこと

 

この3点を明確にすることで、あなたがどのような転職を求めているのかがより明確になります。

 

また、転職の目的そのものが不明確な方にとっても、「なぜ転職するのか」を考えるよい材料になり、転職することが目的になってしまうことを防止できます。

 

なお、キャリアの棚卸しは転職活動のときだけ行うのではなく、定期的に行うことをおすすめします。

 

ひとつの会社に長く在籍していたり、業務で忙しい日々を送っていると、自分が当初本当にやりたかったことと、今の業務が合っているのか見えなくなることがあります。

 

定期的に社内での業務経験の棚卸しを行うことで、自分が進んでいる方向と、本来やりたい仕事の方向性のズレなどを明確にすることができ、社内でのキャリア形成を考え直すきっかけにもなります。

 

キャリアの棚卸しを行う目的と意味

 

キャリアの棚卸しを行う目的と意味は下記です。

 

  • 自分の強みと弱みを把握する
  • 転職の選択肢を拡げる
  • 書類選考や面接対策のインプットとする

 

ひとつひとつお話していきます。

 

自分の強みと弱みを把握する

 

キャリアの棚卸しは、あなたが社会人となったその日から、現在まで経験してきた仕事内容と成果を時系列で書き出し、下記のふたつに分類する作業を行います。

 

  • 出来たこと(成功体験)
  • 出来なかったこと(失敗体験)

 

こうすることで、自分は何が出来て、何が出来なかったかを事実ベースで客観的に知ることができます。

 

つまり、あなたの業務における「強み」と「弱み」がわかるようになります。

 

この時点では、まだ「やりたいこと」は見えていないと思いますので、あなたの望むと望まざるに関係なく、「出来ること」と「出来ないこと」が明確になります。

 

転職の選択肢を拡げる

 

転職活動は、まず「なんのために転職をするのか」という転職の目的を明確にすることがとても重要です。

 

転職の目的が不明確のままだと、本来あなたが転職するべき企業や、譲ってはいけない条件がわからなくなり、転職に後悔することになる可能性があります。

 

もちろん、中には「目的なんてわからない」「今がブラック企業で辛すぎるからまず脱出したい」という境遇の方もいるかと思います。

 

そういうときは、色々な方法がありますが、自分のキャリアの棚卸しをすることで、転職の目的を考える手助けになることがあります。

 

キャリアの棚卸しでは、繰り返しになりますが、あなたの望むと望まざるに関係なく、「出来ること」と「出来ないこと」が明確になります。

 

仕事は、もちろん「やりたいこと=出来ること」とできることが一番ですが、必ずしもそうなるとは限りません。

 

自分のやりたいことが明確でも、チャンスに恵まれないことも多いですし、チャンスに恵まれたとしても、実はそれが自分に出来ないこと、苦手なことだと気付くと結構きついです。

 

マイナビニュースでのアンケートでも、やりたいことを仕事にしている人は40%という結果になっています。

今好きなことを仕事にしている、という人は39.8%。6割の人は特に好きではないことを仕事にしている、という結果になった。

出典:https://news.mynavi.jp/article/20140921-a021/

 

このアンケートでは「生活のため」「お金のため」「仕方なく」といった理由で好きではないことを仕事にしているという結果になっていますが、それでも給料を得てやっていけるということは、たとえやりたいことじゃなくても「出来ること」を仕事にしたからだと言えます。

 

繰り返しになりますが、「やりたいこと=出来ること」であることがベストなのは間違いないです。

 

しかし、やりたいことではなくても、自分が「出来ること」をたくさん知っている人は仕事を楽しむことができます。

周りから頼りにされますし、評価も上がりますので、悪いことではないですよね。

 

転職の目的がわからなくても、「出来ることをやりたいから」を目的にすることは、長い目で見ると悪い事ではありません。

出来ることを楽しみながら、ゆっくりと仕事の目的を探すのもアリだと思います。

 

転職の目的の考え方は、下記の記事で詳しく書いていますので、よかったら読んでみてください。

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書類選考や面接対策のインプットにする

 

これはイメージしやすいかもしれませんが、転職活動で企業に提出する職務経歴書は、その名の通り、あなたのこれまでの職務経歴(経験)を書きだすものになります。

 

従って、キャリアの棚卸しをしないと、職務経歴書を書くことが出来ません。

 

職務経歴書には書き方のコツみたいなものがありますが、そのインプットとなるのはキャリアの棚卸しの結果です。

 

正しく、わかりやすい職務経歴書を書かないと書類選考で落とされる可能性があるばかりか、面接時に適切かつ魅力的なアピールをすることも難しくなります。

 

このように、キャリアの棚卸しとは転職活動の最初から最後まで関わってくる重要な作業ということですね。

 

キャリアの棚卸しの方法

 

キャリアの棚卸しの方法についてお話します。

 

やり方はネットで検索すると色々なサイトで取り上げられていますが、だいたい中身は似ています。

 

一例として、ITエンジニアとしてのキャリアを書きやすいように作ったキャリア棚卸しシートを使って紹介します。

 

キャリアの棚卸しの流れ

  • 新卒からこれまで所属した会社と部署を書きだす
  • 所属した部署で経験した業務を時系列に書き出す
  • 経験した業務ごとにブレークダウンする
  • 自分の強み・出来ることを探す

 

step
1
新卒からこれまで所属した会社と部署を書きだす

 

あなたが新卒で入社した会社から、現在所属している会社の部署名を、会社ごとに書き出します。

 

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step
2
所属した部署で経験した業務を時系列に書き出す

 

次に、所属した部署ごとに、そこで経験した業務を時系列に書き出していきます。

 

業務内容ごとに、下記のように情報を具体化します。

 

  • 業務名
  • 業務内容
  • プロジェクト名/サービス名
  • チーム人数・マネジメント人数
  • 使用製品名/プログラミング言語名

 

などなど。他に気にしておきたい項目があれば追加してOKです。

 

こんな感じになります。

 

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step
3
経験した業務ごとにブレークダウンする

 

書き出した業務単位で、下記の項目を埋めてブレークダウンしていきます。

 

人数、規模などはざっくりでOKですが、★の項目は自分の言葉でリアルに描きだしましょう。

 

  • 期間
  • あなたの役割
  • 担当工程(設計、構築、テスト、保守など)
  • チームの人数/マネジメントした人数
  • 規模(プログラムステップ数・サーバ台数・ユーザー数など)
  • 使用製品名/プログラミング言語名
  • 目標
  • ★達成したこと(具体的な成果)
  • ★達成できなかったこと・反省点
  • ★業務を通じて得られたこと・得られたスキル

 

ざっくりですが、こんな感じになります。

※Step2で作成した「業務内容」はEXCELで畳んでいます。

 

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step
4
自分の強み・出来ることを探す

 

Step3まで実施した時点で、「職務経歴書」に近いものが出来上がります。

 

ここまで書いただけでも、自分がこれまで何をやってきて、何が出来て、何が苦手だったのかがわかってくると思います。

 

最後のStepとして、自分の経験の中で「何が一番得意か」という観点で「自分の強み・出来ること」をピックアップしてみてください。

 

具体的な経験・成果と共に語る「強み・出来ること」はとても説得力があり、書類選考や面接でも勝ち残れる内容となります。

 

※例で説明したキャリア棚卸しシートはこちらからダウンロードできます。

 

キャリアの棚卸しの参考になるサイト

 

キャリアの棚卸しの参考となるサイトを紹介します。

 

転職サイト「type」

 

転職サイト「type」で本記事のようにキャリア棚卸しの方法・手順について丁寧に説明されています。

 

こちらの記事でも、キャリア棚卸しシートがダウンロードできるのですが、かなり細かく分析できるようになっています。

 

ITエンジニア向けではなく、全業種向けになっていますが、参考にしてみても良いと思います。

 

リクナビNEXT

 

リクナビNEXTでは、グッドポイント診断という簡単に自己分析ができるツールを提供しています。

 

こちらは、経験を棚卸しするアプローチではなく、「慎重性」「決断力」など、あなたの個性を診断することで、客観的に自分の性格的な強みを分析することができ、診断結果をリクナビNEXTで企業に応募する際に添付することもできます。

 

本記事で紹介したやり方とは別のアプロ―チですが、隠れた強みを発掘するきっかけになるサービスですので、こういったサービスを利用するのもひとつの手ですね。

 

まとめ

 

転職活動を行う際の、キャリアの棚卸しの意味と目的、方法についてお話しましたが、いかがでしたでしょうか。

 

キャリアの棚卸しは、自分自身がこれまでやってきた業務経験を可視化し、客観的に評価することができる大事な作業です。

 

転職活動だけでなく、定期的に棚卸しをすることで、自分の成長度合いを確かめることができますし、転職サイト等に職務経験として登録しておくと、それを見た企業からのアプローチを受けることで自分自身の市場価値をチェックすることもできるのでオススメです。

 

この記事を読んで、転職を考えているエンジニアのお役に立てたら嬉しいです。

  • この記事を書いた人

ヤマダヒロタカ

インフラエンジニア/ITアーキテクト/プロジェクトマネージャ。 SESのエンジニアから2度の転職を経て、現在某SIerにて技術系組織のマネージャーを務める。

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