エンジニアの悩み

エンジニアの年収が低い理由と、年収を上げるための4つの方法を解説

2020-11-14

悩める人
悩める人
・日本のエンジニアは世界と比べて年収が低いと聞いたけど本当?
・エンジニアが年収を上げるためにはどんな方法があるの?
・エンジニアで年収1,000万円以上を稼ぐのは難しいの?

この記事はこういった人のために書きました。

 

この記事を書いた人

 


IT業界での長年のキャリアと、過去の転職経験、現役の採用面接官として信頼性の高い情報を発信しています。

 

この記事でお伝えしたいこと

 

  • エンジニアの平均年収
  • エンジニアの年収が低い理由
  • エンジニアの年収を上げるための4つの方法
  • 年収を上げるデメリット
  • 年収が高いエンジニアの特徴

 

この記事では、日本の終身雇用といった構造的な問題を踏まえ、ITエンジニアの年収が低い理由と、年収を上げるための方法についてお話します。

 

結論から言うと、日本のITエンジニアは、終身雇用が原因で世界と比較しても年収が低く、上がりにくい構造になっています。
ITエンジニアが年収を上げるには、大手や外資への転職やフリーランスなどがありますが、おすすめなのはサラリーマンとしての本業+副業を持つことです。
年収1,000万円以上を稼ぐには、大企業か外資など給与テーブルの良い企業へ転職するのが最短ですが、実力に自信があるなら高単価のフリーランスか大手企業の高年収採用を目指す道もあります。
ヤマダヒロタカ
ヤマダヒロタカ

 

現在、エンジニアとして年収を上げたいと考えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

エンジニアの平均年収

 

まず、ITエンジニアの平均年収を見てみましょう。

 

エンジニア以外の給与所得者との年収を比較してみます。

 

給与所得者の平均年収

 

令和元年度(2019年度)の給与所得者全体の平均年収は、436万円(男性:540万円、女性:296万円)となっています。

 

<出典:国税庁 令和元年分民間給与実態統計調査結果

 

ITエンジニアの平均年収(職種別)

 

同じ資料で「情報通信業」の平均年収を見てみると、598.5万と、かなり高い数字になっています。

 

<出典:国税庁 令和元年分民間給与実態統計調査結果

 

しかし、この資料では「情報通信業」に、年収の高い「放送業」(テレビ局等)が含まれているためで、ITエンジニアの平均年収というわけではありません。

 

転職・求人dodaの「平均年収ランキング」で、ITエンジニアの職種別平均年収を確認することができます。

 

技術系(IT/通信)全体:457万円(生涯賃金:2億5338万円)
・1位 プロジェクトマネージャー:656万円(生涯賃金:3億0925万円)
・2位 プリセールス:625万円(生涯賃金:3億1316万円)
・3位 ITコンサルタント:611万円(生涯賃金:3億2649万円)
・7位 システム開発/運用:471万円(生涯賃金:2億3861万円)
・8位 サーバエンジニア:467万円(生涯賃金:2億5039万円)
・9位 ネットワークエンジニア:457万円(生涯賃金:2億4967万円)
・12位 制御系ソフトウェア開発:435万円(生涯賃金:2億5192万円)
・13位 Webサービスエンジニア:429万円(生涯賃金:2億3039万円)
・14位 SE/プログラマ:422万円(生涯賃金:2億2724万円)
・15位 データベースエンジニア:414万円(生涯賃金:2億5734万円)

出典:転職・求人doda 平均年収ランキング(2019年)

 

1年前の2018年度の結果ですが、技術系(IT/通信)全体の平均年収は457万円と、給与所得者全体の平均よりは高い結果となっています。

 

世界のITエンジニアの年収

 

日本ではエンジニアの平均年収は、他の職種と比べると高めですが、世界に目を向けるとどうでしょう。

 

総合人材サービスのヒューマンリソシアが2020年5月に発表した調査結果によると、下記の結果になっています。

 

<出典:ヒューマンリソシア 世界のIT技術者の給与ランキング

 

世界のIT技術者給与は、1 位がスイス(92,500USドル)、2 位が米国(83,389USドル)、そして3 位がイスラエル(79,511USドル)となっており、日本は18位(42,464USドル)という結果でした。

 

1位のスイスとは2倍以上の差がついていることがわかります。

 

つまり、ITエンジニアは、国内ではちょっと年収が高めですが、世界的に見ると低い水準であると言わざるを得ません。

 

みんながみんな日本から出てグローバルに活躍したいというわけではないと思いますが、どうしたら日本のITエンジニアの年収が高くなるのか考えてみます。

 

 

エンジニアの年収が低い理由

 

日本のITエンジニアの年収が高くならない理由は下記です。

 

  • SI業界の多重請負構造
  • 日本の終身雇用の構造的な問題
  • 人月商売の限界

 

SI業界の多重請負構造

 

最もよく言われるのは、SI(システム・インテグレーション)業界の多重請負構造です。

 

下図のように、システム開発を受託した元請けSIerが、2次請けに仕事を卸し、2次請けがさらに仕事を卸していくことで、中規模~大規模なシステム受託開発でよく見る形態です。

 

 

多重請負構造が問題なのは、多くの場合「1人のエンジニアが1ヶ月働くといくら」という人月単価をベースに請負金額を決めているため、下請けに仕事を発注する場合、自分たちの人月単価より低い単価で発注せざるを得なくなることです。

 

この単価から、さらに利益や間接費などを差し引いた額が自分の給与となるため、請負構造の下に行けば行くほど給料が安くなるというわけです。

 

日本の終身雇用の構造的な問題

 

多重請負構造で下請けに行けば行くほど給料は下がるいうことは、元請けの単価が上がれば下請けの給料も上がるのか?という疑問が生まれます。

 

元請けの単価が上がれば、恐らく下請けの単価も上がり、給料も上がる可能性はあるでしょう。

 

しかし、本質的な問題として、日本の終身雇用制度に構造的な問題があり、下記のように簡単に解決されません。

 

  • 元請けSIerの単価は簡単には上がらない
  • 単価が上がっても給料には反映されない

 

これらの理由は、日本のSIerが生まれた歴史を紐解くと見えてきます。

 

実は、SIerという業態は日本独特のもので、欧米はシステム開発は自社社員が会社の業務として行います。

 

日本でも、最初のうちは自社社員が開発を行っていましたが、システム規模が大きくなるにつれ、外注しないと開発し切れなくなりました。

 

なぜ欧米では自社で開発し切れるかというと、自由に解雇ができるからなんですね。

 

自由に解雇ができるから、開発するシステムの規模に合わせてエンジニアを雇用し、開発が終わったら解雇すれば良いだけなのです。

 

日本は「終身雇用制度」が前提なので、一度雇用するとそう簡単に解雇できません。

 

解雇ができないから、エンジニアを雇わずに外部のエンジニアを抱えている企業(SIer)に外注するというわけです。

 

そうすると、本質的に、企業は費用を抑え利益を追求する原理で動くので、下記のような「リスク・シェアリング」という考え方が働きます。

 

  • 発注元「開発を外注するんだから、単価は出来るだけ抑えよう」
  • SIer「解雇せず定年まで雇用し続ける代わりに、給料は出来るだけ抑えよう」

 

これが、エンジニアの給料が上がらない本質的な理由です。

 

もちろん、競争原理が加わって、企業によって差が付いてきてはいますが、過去の単価相場が実績となっているので、そう簡単には単価が上がらないし、給料も似たり寄ったりになります。

 

上記はSIerを例にとりましたが、Web系や自社サービス系でも、終身雇用を前提とした企業では同じようにリスク・シェアリングの考え方が働きます。

 

日本のSIerは、NTTデータや野村総合研究所など、元々はユーザー企業の一部門だったものが、外注化するために部門ごと切り離され別会社として独立したという経緯を持つ企業が多く、日本の終身雇用制度の産物であるとも言えます。
ヤマダヒロタカ
ヤマダヒロタカ

 

人月商売の限界

 

上記でお話したSI業界は「人月商売」といって「エンジニア1人あたりいくら」で売上と利益を確保するシステムです。

 

そうすると、エンジニア1人が生み出す売上と利益にはおのずと限界が出てきます。

 

エンジニアの技術力や創意工夫によって売上や利益を何倍にもするということが難しい、「レバレッジが効かない」状態ということになります。

 

この状況では、どれだけエンジニアが努力しても、売上も利益も天井があるので、1人が稼いだ月単価を超える給料を貰うことができません。

 

この状況を脱出するには、「人月商売」からの脱却が必要です。

 

Webサービスなど、世の中に受け入れられるとエンジニアの稼働を何倍もの売上と利益で報いることができる仕組みを持つ企業は強いです。

 

これはどのSIerも課題としており、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の技術を応用して人月商売からの脱却を目指していますが、まだまだ道半ばです。

 

エンジニアの年収を上げるための4つの方法

 

業界構造や終身雇用の影響のため、エンジニアの年収は上がりにくい状況ですが、そんな中でも年収を上げる方法はあります。

 

  • 日系大手のSIerに転職する
  • 外資系IT企業に転職する
  • フリーランスへ転向する
  • 副業する

 

日系大手のSIerに転職する

 

日系大手のSIerは雇用の安定面、福利厚生の充実面も含め、高い年収を求めるには最もおすすめです。

 

代表的な企業の年収(目安)を比較してみました。

 

順位会社名平均
年齢
平均年収平均年収
(30-34歳)
平均年収
(40-44歳)
生涯年収
1野村総合研究所(NRI)40.4歳1,235.2万円853.1万円1081.5万円5億3,113.6万円
2電通国際情報サービス(ISID)40.6歳928万円722万円835万円3億9,904万円
3日立製作所42.1歳871万円672万円776万円3億7,453万円
4NTTデータ38歳820万円626万円724万円3億5,260万円
5NEC43.1歳808万円616万円711万円3億4,744万円
6富士通43.6歳800万円609万円703万円3億4,400万円

平均年収.jp調べ
※生涯年収は平均年収×43年で試算

 

平均年収は800万円以上となっており、エンジニアの平均年収457万円より大幅に高い年収となっています。

 

また、この表の年収は、純粋な平均年収となっています。

 

管理職・マネージャークラスになるとさらに年収が上がり、1,000万円に届くようになります。

 

エンジニアでももちろん管理職やマネージャーに昇格することは可能です。

 

日本企業の管理職比率は約10%前後と言われてきましたが、実際に管理職待遇の社員は20~30%に上るようです。

 

もし、あなたが年収1,000万円を狙いたかったら、大手SIerのエンジニア職として転職し出世コースを狙うことが比較的現実的な線だと言えますね。

 

外資系IT企業に転職する

 

外資系の企業に転職することも一つの方法です。

 

外資系企業は、日系大手のような雇用の安定性はなく、福利厚生はあまり充実していませんが、純粋な給与が高くなります。

 

また、日系大手は一部を除いてほぼ年収が横並びとなっていますが、外資はそのようなことはなく、企業によって特色が豊かです。

 

こちらも、代表的な外資系IT企業の年収(目安)を比較してみました。

 

順位会社名平均
年齢
平均年収平均年収
(30-34歳)
平均年収
(40-44歳)
生涯年収
1グーグル合同会社1235万円~1397万円5億3,105万円~
6億71万円
2日本オラクル43.1歳1,037万円792万円916万円4億4,591万円
3アクセンチュア1,012万円689万円~789万円891万円~1,012万円4億3,516万円
4アマゾンウェブサービス35.7歳(推定)600万円~1050万円629万円~729万円727万円~848万円2億5,800万円~
4億5,150万円
5日本IBM838万円3億6,034万円
6日本ヒューレット・パッカード685万円434万円~534万円564万円~685万円2億9,455万円

平均年収.jp調べ(口コミによる集計も含みます)
※生涯年収は平均年収×43年で試算

 

外資系の場合、職種や成果によって振れ幅が大きく、人材の流動性も高いので、年齢別の年収や生涯年収はあくまで目安にしかなりませんが、日系と比べてもかなり高い年収が望めます。

 

特に、マネージャークラスになると年収は1,500万以上に上がるケースも多く、日本のIT業界としてはトップクラスの年収を狙うことができます。

 

外資系企業では、評価は上司と一蓮托生になり、成果が出ないとリストラの可能性もあるので、ここをどう判断するかはみなさんの価値観次第といったところでしょうか。

 

 

なお、転職で年収アップを目指したい方向けに、外資系・日系大手への転職に強い転職エージェントを紹介します。

利用は完全無料なので、一度相談してみてもよいでしょう。

 

年収アップに強い転職エージェント

 

なお、もっとじっくりと転職エージェントを選んで相談したいという方は、下記の記事で詳しくまとめていますので、よかったら読んでみてください。

ITエンジニア向けおすすめ転職エージェント総合ランキング【2021最新版】

悩める人転職を考えてるけど、転職エージェントがたくさんありすぎて、どのエージェントを選べばよいのかわからない   この記事はこういった人のために書きました。   この記事を書いた人 ...

 

フリーランスへ転向する

 

企業に所属せず、フリーランスへ転向することも、年収を上げる方法のひとつです。

 

システムエンジニア、プログラマ、Webデザイナーなどはフリーランスで活躍している人が多い職種です。

 

フリーランスのエンジニアになると下記のメリットがあります。

 

フリーランスのメリット

  • 月単価をそのまま報酬として受け取れるので会社員より収入が上がる
  • 複数案件を掛け持ちすることで収入アップを狙える

 

会社員と違って、会社の利益や間接費を考慮する必要がないので、例えば月単価90万だったら、そのまま90万円を報酬として受け取れることです。

 

また、本人の体力や案件の制限がない限り、複数の案件を掛け持ちすることもでき、さらに収入アップを望むことも可能です。

 

フリーランスはメリットが大きい一方、デメリットも多いです。

 

フリーランスのデメリット

  • 仕事の安定性がない
  • 福利厚生がない
  • よほど腕に自信がないと低い単価で買い叩かれる
  • 税金や保険は全て自分で対処する必要がある

 

フリーランスのエンジニアは、技術者であると同時に営業マンでもあります。

案件を取ってくるのも、実務をこなすのも自分自身なので、常に案件に恵まれるとは限りません。

 

技術面も営業面も腕に自信のあるエンジニアでないと、高単価の案件が回ってこなかったり、継続して仕事を貰えない場合も多く、必ずしも年収が上がるとは限りません。

 

また、会社員じゃないので福利厚生がなく、税金や保険なども全て自分自身で計算し対処する必要もあります。

収入面のメリットだけでなく、こうしたデメリットも押さえた上で、フリーランスになることを検討することがおすすめです。

 

いきなりフリーランスに転向するのは、お伝えしたようなリスクがありますので、まずは下記のように週に1~3日程度でも働けるスキルシェアサービスを利用して、自分の経歴や腕がどこまで通用するかを確認しながら徐々にフリーランスになることがおすすめです。

 

週1~3日の案件を紹介してくれるサービス

  • Another Works
    パラレルワーカーのために手数料無料で仕事をマッチングしてくれるサービス

  • Workship
    デジタル業界に特化した、エンジニア・デザイナー向けの仕事をマッチングしてくれるサービス

  • ITプロパートナーズ
    エンジニア、デザイナー向けに週2、3日、リモートなど柔軟な働き方を許容している案件を多数用意

 

副業する

 

少し本筋から外れるかもしれませんが、エンジニアならではの副業を行うことでトータルの年収を上げることが可能です。

 

エンジニアは本業で培った「技術力」をそのまま副業に生かすことができ、場所を選ばない「リモートワーク可能」な案件も多いため、他の職業と比べても副業がやりやすい職業です。

 

エンジニアにおすすめの副業

  • プログラミング
  • Webサイト作成
  • 技術顧問/スポットコンサルティング
  • IT記事のライティング

 

ただし、ITエンジニアはITに関連した副業をするようにしてください。

 

副業といえど、プロとしてのアウトプットを求められますので、これまで経験したことのない仕事に手を出すのはやめましょう。

仕事も取れないと思いますし。

 

副業の始め方はいろいろですが、クラウドソーシングやスキルシェアサービスへ登録して案件を探す方法が手軽でおすすめです。

下記の記事で、ITエンジニアが気軽に副業を始める方法を詳しく書いていますので、よかったら読んでみてください。

 

合わせて読む
エンジニアの副業の始め方とおすすめの副業サイト6選【副業初心者向け】

悩める人・エンジニアの経験を活かした副業をしたいけど、手軽に始める方法はある? ・クラウドソーシングやスキルシェアサービスは初心者でも副業できる? この記事はこういった人のために書きました。 &nbs ...

 

なお、クラウドソーシング・スキルシェアサービスも、実績主義で実績が多い人に注文が集中するため、はじめは案件がなかなか取れません。

コツコツと小さな実績を積み重ねることで徐々に良い案件を獲得することができるようになります。

 

こうしたサービスを介して副業の経験を積み、人脈を増やし、ゆくゆくはサービスを介さずに個人で仕事を受注することもできるようになります。

 

副業を行う場合の注意事項です。

 

  • 所属している会社の「副業規定」を守る
  • 年間収入が20万円を超える場合は確定申告が必要となる

 

基本的に、副業は、副業OKの会社に所属している方にのみおすすめできます。

 

もし、副業NGだけど、どうしても副業をしたい方は、絶対に会社にバレないように気を付けてください。

 

規定によっては懲戒になる可能性すらありますので。

 

やり方は、長くなるのでこの記事では説明しませんが、検索すると良い記事がたくさん出てきますので参考にしてみてください。

 

また、副業の年間収入が20万円を超える場合は確定申告が必要となるので、こちらも要注意です。

 

本業そのものの収入を増やすわけではありませんが、サラリーマンとしての本業で安定性を保ちつつ、副業で収入を増やせる「本業+副業」のハイブリッドな働き方を最もおすすめしています。
ヤマダヒロタカ
ヤマダヒロタカ

 

年収を上げるデメリット

 

年収が上がるとメリットばかりに思えますが、デメリットもしっかりとあります。

 

年収を上げるデメリットについても押さえておきましょう。

 

特に、年収が1,000万円を超える場合は、下記に注意する必要があります。

 

  • 税金が高くなる
  • 所得制限により児童手当が減額される

 

税金が高くなる

 

年収が上がると、その分「所得税」が上がります。

 

税金には色々な種類がありますが、所属税は大きなウェイトを占める税となっており、下記の計算表に従って算出します。

 

<出典:国税庁ホームページ 所得税の税率

 

日本は累進課税制度で計算が少々複雑なのですが、サラリーマンで、妻、子供なしという前提だと下記のようになります。

(あくまで目安です。住んでいる地域や年齢、細かな控除額によって変動します)

 

年収所得税額(概算)
500万円約14万円
1,000万円約83万円
1,500万円約211万円

<参考サイト:NATURE INTERNATIONAL コラム【年収別】所得税のかかり方は?計算方法や手取り金額の目安を徹底解説!

 

年収1,000万を超えると、年収500万と比べて所得税額が大幅に増えることがわかります。

 

所得制限により児童手当が減額される

 

児童手当は、子供がいる方や、これから子供を考えている方が気にしておくべき内容です。

 

児童手当は、子供ひとりにつき月額で10,000円~15,000円を受け取れる制度です。

 

<出典:内閣府ホームページ 児童手当制度のご案内

 

しかし、児童手当には所得制限があり、下記の制限を超えると、一律5,000円の支給となります。

<出典:内閣府ホームページ 児童手当制度のご案内

 

年収ベースで見ていくと、下記の通りとなります。

 

年収児童手当額(1人・年額)
500万円18万円(満額支給)
1,000万円6万円(一律5,000円/月)
1,500万円6万円(一律5,000円/月)

 

このように、年収500万円と年収1,000万円とでは、年額で12万円もの差が出てしまいます。

 

年収が高いエンジニアの特徴

 

エンジニアなら誰でも高年収を望めるかというとそういうわけでもありません。

 

どういったエンジニアが高い年収を受け取っているのかお話します。

 

  • マネジメント・リーダー経験がある
  • コミュニケーション能力がある
  • 会社の評価基準を熟知している
  • 飛び抜けて尖ったITスキルを持つ

 

日本でエンジニアが高年収を狙うには、実は技術力よりもヒューマン・スキルが重要です。また、会社が求める成果についてもきっちりと押さえておく必要があります。
例外として、最近は飛び抜けて尖ったITスキルを持つ人材に高年収で雇用する企業も増えてきています。狭き門ですが、腕に相当自信のある方はその道もアリです。
ヤマダヒロタカ
ヤマダヒロタカ

 

マネジメント・リーダー経験がある

 

エンジニアとして高年収が狙える企業のひとつとして、日系・外資のSIerがあります。

 

日系・外資SIer企業の例

  • NTTデータ
  • 日立製作所
  • 富士通
  • NEC
  • アクセンチュア

 

SIerは、顧客から大規模なシステム開発を受託して、プロジェクト・マネジメントのスキルを生かして売り上げと利益を上げている企業です。

 

SIerの社員は技術力もある程度必要ではありますが、それよりも、リーダー、マネージャーとしてのスキルや、ビジネススキルを求められます。

 

SIerで管理職を目指す場合は特に重要です。

 

もし、SIerへ転職を考える場合は、今後リーダー・マネージャーとして働くことを意識しておく必要があり、現職でのリーダー・マネジメント経験があると有利です。

 

コミュニケーション能力がある

 

エンジニアは技術力だけでなく、コミュニケーション能力が非常に重要です。

 

日系・外資系SIerにおけるリーダー業務、マネジメント業務においてコミュニケーション能力は業務の「要」になります。

 

良い案件を取ってくるフリーランスエンジニアも、交渉や調整などコミュニケーション能力が高い傾向があります。

 

SIerに限らず、年収が高い人は「人を動かす」業務を担当していることが多いです。

 

1人の社員が多くの人を動かして、1人では上げ切れない大きな成果を上げることにより、高い報酬を受けられるということです。

 

そのための武器が「コミュニケーション能力」ということなのです。

 

会社の評価基準を熟知している

 

企業で高い評価を受け、出世が早い人は、会社が社員にどのような成果や働き方のプロセスを求めているかを熟知しています。

 

つまり、無駄な努力をせずに最短距離で会社が求める成果を出せているということです。

 

どの企業にも、社員のグレードや立場によってどのような成果・プロセスを求めているか明文化されていると思います。

 

自分の周りで、評価され出世が早い先輩・同僚などを観察して、どのようなプロセスで成果を上げているのか、照らし合わせてみることが近道です。

 

飛び抜けて尖ったITスキルを持つ

 

多くのエンジニアにとっては例外となるかもしれませんが、給料が横並び傾向にある日系大手でも、飛び抜けて尖ったITスキルを持つ人材に対して、年収2,000万~3,000万程度の高年収を約束する企業が増えてきました。

 

企業名制度名年収(目安)
NTTデータADP制度2,000万円~3,000万円
NEC選択制研究職プロフェッショナル制度市場価値を考慮した報酬上限を撤廃
富士通高度人材処遇制度2,500万円~3,500万円

 

これは、もう年功序列では優秀な人材を確保し続けることができないという危機感の表れです。

 

どの企業でも、こうした制度の対象者となる人材は、ある技術領域の業界第一人者であったり、技術書籍の執筆者だったりと、日本を代表するトップエンジニアです。

 

かなり狭き門ではありますが、こうした制度がもっと一般的に広まると、エンジニアが技術を極めることについてリスペクトをもって迎えられるようになり、エンジニアのモチベーションも高まるのでしゃないでしょうか。

 

まとめ

 

日本の終身雇用といった構造的な問題を踏まえ、ITエンジニアの年収が低い理由と、年収を上げるための方法についてお話しましたが、いかがでしたでしょうか。

 

日本は終身雇用前提のため、エンジニアに限らず、どうしてもサラリーマンの年収は上がりにくい傾向があります。

 

従って、上がりにくい中でもトップを目指すか、日本の枠に囚われない外資系かフリーランスに転職・転向するという方法を選択することになります。

 

僕は、終身雇用に慣れた日本のサラリーマンが突然その枠から外れることはリスクがあると考えているため、それで問題ないという方には良いですが、決して万人にはおすすめしていません。

 

したがって、本業のサラリーマンとしての安定性を確保した上で、その中で出世や転職により年収を上げた上で、さらに副業によって収入を増やすという「良いとこどり」なハイブリッドな働き方が最強だと思っています。

 

この記事を読んで、少しでも、エンジニアの年収について悩んでいる方の助けになったら嬉しいです。

 

  • この記事を書いた人
ヤマダヒロタカ

ヤマダヒロタカ

インフラエンジニア/ITアーキテクト/プロジェクトマネージャ。 文系出身でIT未経験から2度の転職を経て、現在大手SIerにて技術系組織の部長を務める。インフラ技術を軸に最適なITアーキテクチャを提案することが責務。

-エンジニアの悩み

© 2021 YAMADA BLOG