エンジニアの転職

エンジニアが転職の面接で見られるポイントとは【現役の面接担当が語る】

2020-07-28

悩める人
悩める人
・転職面接で重視されがちな点を聞きたいです
・技術力とコミュニケーション力、どちらが重要なのでしょうか
・未経験なのですが、技術力以外でアピールすべきポイントはあるのでしょうか。

この記事はこういった人のために書きました。

 

  • この記事でお伝えしたいこと
  • エンジニアの転職における面接の内容とは
  • エンジニアの転職で見られるポイントとその意図とは
  • この記事を書いている僕はこんな人です

新卒でIT業界に入り、2度の転職を経て現在はSIerで部長として働いています。
キャリアは20年で、インフラエンジニア、アーキテクト、PMを務めながら、新卒と中途採用の面接担当も務めています。
これまで、何百人ものITエンジニアと仕事を共にし、多くの学生や中途採用希望者と接してきました。

 

この記事では、自分の転職時の経験も踏まえ、面接官はITエンジニアの転職面接でどのようなポイントを見ているのか、またそれはどのような意図があるのかについてお話します。

 

結論からいうと、面接官は「このエンジニアを採用すると、会社や組織にどのようなメリットがあるか」を見ています。
エンジニアには技術力もコミュニケーション力も必要ですが、面接の場では、自分を採用することのメリットについて適切にアピールできるかどうかが重要です。
ヤマダ
ヤマダ

 

この記事は4分ほどで読み終わります。

現在、転職を考えているITエンジニアの方や、すでに面接を控えている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

エンジニアの転職における面接の内容とは

ITエンジニアが転職する手段はさまざまですが、転職サイトから応募する・またはスカウトを受ける、転職エージェント経由で紹介を受ける、などが多いのではないでしょうか。

ITエンジニアが転職するとき、どのようなプロセスで選考が進んでいくのかお話します。

 

書類選考が通ったら2~3回の面接

書類選考が通ったら、だいたいの企業では2回、多くて3回の面接を実施します。

多くの場合は2回です。

  • 1次面接:現場担当者の面接(システム開発現場の目線)

  • 2次面接:経営層の面接(会社経営の目線)

 

面接が3回、4回となるのは、ほとんどの場合、1次面接で求人とのアンマッチが判明したが、他の部署でマッチする求人があって再度1次面談をやり直す場合だと考えてもらえればよいです。

 

採用面接官も本気で臨んでくる

採用面接は概ね60分で行われます。これは、応募者の実力を引き出したり、求人が希望通りかを判断するには60分あれば十分だからと言われています。

採用面接を担当する面接官は、1回の面接で応募者のエンジニアとしての資質や実力、求人の条件と本人の希望がマッチしているかを見極める必要があり、それが業績にも影響する話ですので、油断できません。

実は面接官も相応の緊張感と気迫を持って臨むのが採用面接の場なのです。

 

エンジニアの転職で見られるポイントとその意図とは

応募者はそれぞれの面接において、どのようなことを見られるのでしょうか。

 

一次面接は現場の目線で「エンジニアとしてのポリシー」を見られる

1次面接では、会社にもよりますが、ほとんどの場合、開発現場のマネジメントを行う課長か部長クラスが面接官となります。

現場の目線で「この人と一緒で開発がうまくいくのか」「開発を行う組織にとってメリットがあるか」を判断します。

 

ここで重要なのは、システム開発プロジェクトは日本中にありますが、プロジェクトの性質は千差万別ということです。

業務内容、お客様の特徴、プロジェクトマネジメントレベルの違い、扱う技術の違いなど、プロジェクトが違ったら全く別の世界と扱われます。

そのため、過去のプロジェクトでどのような輝かしい業績をアピールしたとしても、「それはそのプロジェクトでの話でしょ?ウチで同じ業績があげられるの?」となります。

 

気を付けたいことはひとつだけです。

 

過去の業績を「エンジニア」としてどう考えて行動したのか?をアピールする

「前職では50人のエンジニアのマネジメントを実践し、1000台のサーバーを構築しました。高い生産性が評価され、顧客満足度の向上に貢献しました」

このような自己アピールを聞くと、とても優秀なエンジニアに感じます。

しかし、面接官は「ウチの会社で活躍できるかどうか」を見るため、よその会社の事情はあまり考慮できず、伝わりません。

しかし、エンジニアという職業は非常にポータビリティの高い職業でもあります。

エンジニアとしての考え方、行動原理というものは会社が違っても共通項があります。

つまり、エンジニアとしてのポリシーが面接官に伝わり、理解を得られればよいのです。

 

  • (エンジニアとして)その業務でどのような「目標」があったのか?
  • (エンジニアとして)目標を達成するためにどのように考えたのか?
  • (エンジニアとして)どのように行動し、どのような成果を得たのか?
  • (エンジニアとして)前職で得た経験・知識をもとに当社で何ができるのか?

 

もちろん、これには過去に所属していた会社や組織の目標やビジョンがあり、それに沿っていることが前提です。

その点も踏まえて話ができるとなお良いでしょう。

面接官は、あなたのエンジニアとしてのポリシーを理解してはじめて、あなたの成果を自社の評価軸で評価し、「ウチの会社や組織で活躍できるかどうか」を判断できるようになります。

最終面接は「この人を採ると売上や利益が上がるのか?」を見られる

実質的に二次面接が最終面接となることが多いですが、多くの場合は役員レベル、つまり経営に関与する人が面接官として出てきます。

規模の小さな会社だと社長が出てくることもあります。

こういった人達は、まず技術のことはわからないと思った方がよいでしょう。

経営者目線で、「この人を採用すると売上や利益が上がるのか?」しか見ていません。

もちろん技術者上がりで、技術が詳しい経営者もたくさんいます。

しかし、今は経営者ですので、経営のことしか見てはいけない立場の人達なのです。

 

とはいえ、あまり構えることはありません。

現場が欲しいと言った人材をそう簡単に落とすことはできないのです。

(もちろん経営判断ですので、落とされてしまっても現場は何も言えませんが)

 

気を付けたいのは、2点だけです。

  • 一次面談のように、きちんとエンジニアとしてのポリシーを交えて話をする
  • 将来、会社でどのような役割ができるのかを話す

 

この2つだけを明確に話せるようにしておいてください。

特に2点目は、希望ではなく「できること」を話してください。

これは模範解答はありません。

今までの経験や、身に着けてきたスキルを元に、5年後の自分をいかにイメージできるかどうかです。

技術をバリバリやってきて、将来は人材育成の責任者となるでもよいですし、マネジメントを中心にやってきたから、将来は管理職として新しい組織を立ち上げて売り上げに貢献する、でもいいと思います。

できるだけ具体的に語れるように考えてみてください。

 

大事なことは「この人は何ができるのか?」である。

一次面接、二次面接でも「何ができるか」を見られます。

ただ「できる」と言うのは簡単なのですが、それに説得力を与える必要があり、それが重要だということです。

自分ができることを、前職の物差しではなく、あくまで一人のエンジニアとして「どの職場でも成果が出せる」ということをアピールしないと伝わりません。

もちろん、判断するのは面接担当者ですが、正しく判断してもらえるよう、「なぜ」「どのように」を駆使して説明する必要があるということです。

 

まとめ

中途採用の面接担当者がどのような視点でエンジニアを見るか、現場の担当者と経営層の目線からお話しましたが、いかがでしたでしょうか。

実は、この記事でお話した内容は、エンジニアに限らず、全ての職業で通用する内容だと考えています。

どの職業でも、業務の目標があって、その目標達成のために自分自身で考え、最適だと思う行動をとっていきますよね。

転職の面接では、それを素直に吐き出していただければよいのです。

 

もちろん、その結果、ポリシーやスキルレベルが合わなかったり、業務内容に関する誤解があったりと、面接の結果が思わしくないことはあります。

しかし、その企業に合格するために自分を偽ることだけはやめてください。

突っ込んだ質問を受けてバレてしまったり、運よくバレなかったとしても、入社してから辛い思いをすることになります。

転職はある意味、結婚のようなものだと思います。

お互いがよきタイミングで出会い、お互いを正しく理解し、相思相愛で結ばれるのがベストですよね。

 

この記事を読んで、少しでも転職を考えている方の手助けになれたらうれしいです。

 

  • この記事を書いた人

ヤマダヒロタカ

インフラエンジニア/ITアーキテクト/プロジェクトマネージャ。 SESのエンジニアから2度の転職を経て、現在某SIerにて技術系組織のマネージャーを務める。

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