エンジニアの成長

インフラエンジニアのキャリアアップのためのブランド戦略【差別化が正解】

2020-09-01

悩める人
悩める人
・インフラエンジニアとしてキャリアアップするために仕事で心掛けるべきことを教えてください
・同じ仕事ばかりで閉塞感でいっぱいなのですが、現状を打破するためにどうすればいいでしょうか?

この記事はこういった人のために書きました。

 

  • この記事でお伝えしたいこと
  • エンジニアはブランド力・プレゼンスを高めることが重要
  • ブランド力・プレゼンスを高めるための7つのポイント

 

ヤマダといいます。

 

<プロフィール>
新卒でSES企業に入り、2度の転職を経て現在はSIerで部長職として働いています。
キャリアは20年で、C言語のプログラマーから、インフラ、ITアーキテクト、PMを務め、現在は業界調査や人材育成、採用面接も担当しています。
これまで、何百人ものITエンジニアと仕事を共にし、数多くの転職希望者と採用面接を通じて接してきました。

 

この記事では、インフラエンジニアとしてキャリアアップしたい方向けに、仕事でどのようなことを心掛けておけばよいかお話します。

 

結論から言うと、インフラエンジニアとしてキャリアアップするためには、エンジニアとしてのブランド力とプレゼンスを高めることが重要です。そのために「相手の期待感を少しだけ上回る」仕事のやり方を意識してみましょう
ヤマダ
ヤマダ

現在インフラエンジニアとして働き始めたばかりの方や、現状を打破してキャリアアップしたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

インフラエンジニアのキャリアアップのためにブランド力とプレゼンスを高めよう

ブランドやプレゼンスという言葉にどのようなイメージがあるでしょうか。

ブランド・プレゼンスとは

ブランド(brand)は直訳すると「商標・銘柄」、プレゼンス(presense)は「存在感」という意味です。

ブランドというと、シャネルやルイ・ヴィトンなどの高級ブランドを連想するかもしれませんが、ビジネスやマーケティングの世界ではこのように使われます。

ブランドは見る人の頭の中に存在する。あなたのブランドが誰にも知られていなければ、実際にどれほど優れたビジネスを行っていようと関係ない。世間一般の人々にとって、あなたは存在していないも同然だ。

出典:GLOBIS知見録

また、プレゼンスにはこのような意味があります。

存在。存在感。特に、軍隊・国家などがある地域へ駐留・進出して軍事的、経済的に影響力をもつ存在であること。

出典:goo辞書

ビジネスの場においては「存在感が強く、周囲に影響力のある人」という意味合いで使われます。

つまり、ビジネスの場において「ブランド力・プレゼンスが高い人」とは、「周囲の認知度が高く、影響力のある人」ということになります。

まだ駆け出しのうちは作業や技術など学ぶことが多く、ブランド力などあまり興味がないかもしれませんが、実は早い段階から自分のブランド力を気にしているといないとでは、今後経験できる仕事や身に付くスキルに大きな差がついてくることになります。

 

インフラエンジニアは実力以上の仕事を通じて成長できる

ブランド力が高くプレゼンスのあるエンジニアは、基本的に過大評価される傾向があります。

過大評価という言葉にはネガティブなイメージがあるかもしれませんが、実力以上の仕事を振られる可能性があるということです。

その結果仕事は忙しくなりますが、エンジニアの成長を考えると大きなプラスになります。

「役職が人を育てる」「肩書が人を成長させる」という言葉もあります。

自分の実力ではちょっと・・と思うくらいの大役をやり遂げられれば、エンジニアとして一段と成長するはずです。

 

味方が増え自分の意見を通しやすくなる

ブランド力が高く、プレゼンスがあるエンジニアは、発言力が強くなります。

また、自分の意見・考え方を認知してくれる人が増えることによって、自分の意見に賛同してくれる味方も増えることになります。

その結果、チームのミーティングや、プロジェクトの会議などで自分の要望や意見が通りやすくなるメリットもあります。

 

ブランド力・プレゼンスを高めるため方法

いくつかあります。

  • 自分のスキルや独自の意見・考え方を開示しファンを作る
  • 相手の期待値を理解し応え続ける
  • 自分にしか出来ないことを身に着けて差別化する

 

駆け出しのうちは全部をやるのは難しいと思います。

まずは与えられた自分の仕事を全うすることで「相手の期待値を理解し応え続ける」こととが近道です。

ここでひとつポイントは、「相手の期待値を少しだけ上回る」仕事のやり方を意識することです。

仕事を依頼した相手に「おっ」と言わせる仕事を少しずつ積み上げていくと、あなたの作業者としてのブランド価値が少しずつ上がり、実力以上の仕事を任されるようになったり、要望や意見を通しやすくなっていくはずです。

 

インフラエンジニアのブランド力とプレゼンスを上げるための7つのポイント

ここからは突然具体的な話になります。

駆け出しインフラエンジニアへの期待値とは何でしょうか?

結論から言うと、それはインフラエンジニアが開発現場で行う様々な作業の成果です。

ただし、与えられた作業を淡々とミスなくこなすだけでは「70点」です。

ひとつひとつの作業をミスなくこなした上で、作業効率化や、作業品質を高める工夫を入れて他のエンジニアと「少し」差別化を図ることが大切です。

 

ツイートではかなり具体的かつ細かいことをつぶやいていますが、ひとつずつ意図をお話します。

 

まだクラウドは覚えるな

これはクラウドを勉強するなということではなく、まずはオンプレミスの技術を確実に身に着けてほしいということです。

市場ではAWSなどクラウドがわかる技術者の市場価値は高まっています。

ただそれは、オンプレとクラウドの両方をわかっている技術者に限ります。

クラウドはオンプレの深い技術を知らずともシステムが出来てしまうため、深い技術力に裏打ちされた「地頭」がないエンジニアが増える懸念があります。

地頭がないエンジニアは、結局さらに新しい技術に対応できなくなります。

そういうエンジニアにならないよう、まずは、サーバーでもネットワークでもデータベースでも、何かひとつオンプレの技術で得意技を身に着けてください。

長く生き残れる「地頭」を身に着けたエンジニアとして活躍できるようになります。

 

viは完璧にせよ

viを例に挙げましたが、viでもEmacsでも構いませんが、エンジニアの右腕となる作業用エディタは完璧に使いこなせるようにしてください。

例えば、最終行、最上行、行番号指定で好きな行へのジャンプ、分の頭、最後へのジャンプ、行レベルのコピペ、検索、置換などが全てコマンドで実行できます。

僕はviはおそらく全てのコマンドを指で記憶しており、もう作業をやらなくなった今でも、たまにviを開くと勝手に指が動いたりします。

純粋に作業スピードの向上にもなりますし、viのコマンドを使いこなすことで業務効率化にもつながる大事なスキルです。

 

findとgrepとsortとuniqを極めよ

LinuxやUNIXを例に挙げていますが、Windowsでもなんでも、作業効率化につながる重要なコマンドがいくつかあります。

そういう大事なコマンドは暗記してください。

findはLinux上のファイル検索のコマンドですが、ファイル名指定だけでなく、サイズ指定、空ファイルのみ、最終更新日指定など複雑な検索ができます。

grepは文字列の検索に使いますが、例えばfindで検索したファイルをgrepに渡すことで、特定のファイルにある特定の文字列だけを抽出できたりします。

sortとuniqはファイルの中身をソートしたり、重複排除を行うコマンドで、例えば大量データの中から重複した行を排除したり、重複行がいくつあるか調べることができます。

Webサイトのアクセスログの中身から、アクセスの多いIPアドレスを簡単に抽出する用途に使えますね。

このような業務効率化につながるコマンドは他にもありますが、なるべく多く身に着けて使いこなすことで自分にしかない"武器"になります。

 

暗記するな、manを読め

少し矛盾するかもしれませんが、コマンドは基本的に覚えようとしない方がいいです。

もちろん、よく使うコマンドや、前述した業務効率化につながるコマンドは別ですが。

コマンド集に書いてある、普段なかなか使わないコマンドをいちいち丸暗記するのは非効率なので絶対やめましょう。忘れますし。

それより、manを読めるようにしたほうが建設的です。

manは英語で書かれているものがほとんどなので、読みにくく、またオプションの数も非常に多く、コマンド集に書かれていないマイナーなオプションもきちんと説明されていたりするので、あまり読む気になりませんが、読み方にはコツがあります。

どのコマンドのオプションも共通性があり、その共通性を見抜くことである程度推測ができるようになります。

それはもう日々の作業の積み重ねなので、ここでは述べませんが、なるべくたくさんのコマンドのmanを読めるようにしてください。

みんなが知らないコマンドのオプションをmanでサっと調べられるとポイント高いですし、知らない事を素早く調べられることはエンジニアとして生き残るために必要なスキルです。

 

人のためにTera Tarmマクロを作れ

Tera Tarmマクロとは、作業の「準備」を自動化してくれるスクリプトです。

Linux環境だと、Tera Tarmで作業を行うエンジニアが多いと思いますが、スクリプトが書かれたマクロファイルを実行するだけで、例えば任意のサーバーにログインし、作業ログを取得し、作業の事前準備として必要なコマンドを自動実行するなど、面倒な作業を自動化して業務効率化が図れます。

こんな便利な機能ですが、意外と使われていない現場が多いのです。

これを自分のためじゃなく、現場のために作ってみんなに紹介してみてください。

みんな、マクロの事は知ってるけど日々の業務に追われて、作る余裕がなかったりする場合があるので、とても重宝されること間違いなしです。

自分のためだけでなく、チーム全体の作業効率化を見据えた行動は先輩やリーダーの目に留まります。

 

Shellを書きまくれ

インフラエンジニアはプログラミングを覚える必要がないと誤解しているエンジニアは結構多いです。

確かに、開発系のエンジニアやプログラマーと比べるとプログラミングの機会は少ないですが、それでいいわけはありません。

Infrastructure as Codeとよく言われるように、インフラもコードで書く時代です。

DockerやKubernetesなどコンテナ技術も実装はコードですし、PuppetやAnsibleなどインフラの自動化もコードで記述します。

それ以前に、オンプレでもミドルウェアの動作や、運用ツールなどはShellで書きますので、これはもうバリバリ書いてください。

自分で作業自動化するためのShellを書いて先輩やリーダーに見せてみるのもオススメです。

もちろん、実務でツールとして使うには品質保証が必要なので、そのまま使われることはないと思いますが、リーダーからは一目置かれること間違いなしです。

このように、インフラエンジニアはコードを書くことで他と差別化することが可能ですし、アピールになります

 

右クリックは絶対ダメだ

頭の中に「?」が浮かんだ方も多いかもしれませんが、インフラエンジニアはマウスの右クリックは使っちゃダメです。

これはTera Tarm上でこういう操作をすると、意図しないコピペがされてしまって作業ミスにつながる恐れがあるからです。

右クリックを普段から使うと、ついついマウスの右ボタンに指が掛かりがちになってしまい、うっかりクリックしちゃうことがあるんですね。

僕も若手のころはこれで苦い思い出があり、右クリック無効設定にしていたりします。

右クリックに関わらずですが、インフラエンジニアは作業ミスを極力減らす工夫と努力が必要です。

 

まとめ

インフラエンジニアが自分自身のブランド力とプレゼンスを高めることで、キャリアアップにつながるというお話をしましたが、いかがでしたでしょうか。

これはなにもインフラエンジニアだけでなく、ビジネスマン全員にも言える話ではありますが、インフラエンジニアは普段の業務で、正確かつ緻密な作業を要求される仕事なので、まずは作業をきっちりとこなし、その上で業務効率化や品質向上などの付加価値を提供して差別化することが大事なのです。

 

この記事を読んで、駆け出しのインフラエンジニアの方や、閉塞感いっぱいの状況を打破したいエンジニアのお役に立てたら嬉しいです。

  • この記事を書いた人

ヤマダヒロタカ

インフラエンジニア/ITアーキテクト/プロジェクトマネージャ。 SESのエンジニアから2度の転職を経て、現在某SIerにて技術系組織のマネージャーを務める。

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