IT業界研究

インフラエンジニアの将来性があると言い切れる3つの理由【今後の働き方も解説】

2020-07-24

悩める人
悩める人
・今後インフラエンジニアの需要や将来性はあるのでしょうか?
・クラウドの利用が進むにつれてインフラエンジニアの仕事はなくなるって本当ですか?

この記事はこういった人のために書きました。

 

ヤマダといいます。

 

<プロフィール>
新卒でSES企業に入り、2度の転職を経て現在はSIerで部長職として働いています。
キャリアは20年で、C言語のプログラマーから、インフラ、ITアーキテクト、PMを務め、現在は業界調査や人材育成、採用面接も担当しています。
これまで、何百人ものITエンジニアと仕事を共にし、数多くの転職希望者と採用面接を通じて接してきました。

 

IT業界での長年のキャリアと、過去の転職経験、現役の採用面接官として信頼性の高い情報を発信しています。

 

この記事でお伝えしたいこと

 

  • インフラエンジニアとは?
  • インフラエンジニアがオワコンとか将来性がないと言われる理由
  • インフラエンジニアの将来性があると言える3つの理由
  • インフラエンジニアのこれからの働き方
  • インフラエンジニアがこれから身に着けるべきスキル

 

この記事では、クラウドが主流になると言われている中、インフラエンジニアの需要がなくならず、将来性がある職業である理由について詳しくお話します。

 

また、今後のインフラエンジニアがどのような働き方になっていくのかについてもお話します。

 

結論からいうと、インフラエンジニアは今後も需要があり、将来性の高い仕事です。
AWSなどクラウドの利用は増えてきても、インフラエンジニアの仕事がなくなることはあり得ません。
むしろ、IT技術の進化・発展に伴い、インフラエンジニアの作業範囲は増え、これからも需要は伸び続けます。
ヤマダ
ヤマダ

 

インフラエンジニアを目指している方や、インフラエンジニアの将来が心配な方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

 

インフラエンジニアとは?

 

インフラエンジニアは、簡単にいうと「システムの基盤」を設計し構築するエンジニアです。

 

企業の情報システムや、Webサイトが動作するサーバー、ネットワーク、データベースなどのシステム基盤と呼ばれる専門分野を担当します。

 

インフラエンジニアの職種

  • サーバーエンジニア
    サーバー・OS・ミドルウェアの設計・構築を担当
  • ネットワークエンジニア
    ネットワーク機器やネットワークトポロジの設計・構築を担当
  • データベースエンジニア
    データベース製品の論理設計・物理設計・管理を担当
  • 運用保守エンジニア
    ジョブスケジューラ、監視、バックアップ等の運用保守設計を担当
  • クラウドエンジニア
    パブリッククラウド製品の設計・構築・アーキテクチャの設計を担当

 

それぞれの分野において、深い知識と経験を求められる極めて専門性の高いエンジニアです。

 

インフラエンジニアについては下記の記事で詳しく説明していますので、よかったら読んでみてください。

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インフラエンジニアがオワコンとか将来性がないと言われる理由

 

これまでは、企業が情報システムやWebサイトを作る場合、ユーザー起業が自前でサーバーやネットワークを調達して構築する「オンプレミス」という方式が主流でした。

 

オンプレミスでは、インフラエンジニアがサーバーやネットワーク機器の選定から設置、設計、保守まで全てを行います。

 

サーバーやネットワークの設計や管理は極めて専門性が高い仕事であるため、エンジニアの数が少なく人件費も高いという問題があります。

 

これに対して、最近では下記に挙げるようなパブリック・クラウド・サービスを利用したインフラの構築手法が主流になりつつあります。

 

  • Amazon Web Service(AWS)
  • Microsoft Azure
  • Google Cloud Platform(GCP)
  • Oracle Cloud Infrastructure(OCI)

 

クラウドの良いところは、インフラをあまり意識する必要がないことです。

 

Web上に用意されているクラウドの管理画面から、マウス操作で簡単にサーバーやネットワークを構築できます。

 

必要な設定を行って作成ボタンをクリックすると、数十秒~数分程度でサーバーが出来上がります。

 

その簡易さ、構築スピードの速さのため、クラウドが出始めた10数年前よりこのような「インフラエンジニア不要論」が叫ばれてきました。

 

ITインフラの構築には専門知識はいらなくなり、インフラエンジニアを育成する必要もなくなる。

⇒つまり、インフラエンジニアは不要になる。

 

 

ちょっと話がそれますが、オンプレミスかクラウドのどちらが優れているかを競う「オンプレミス VS クラウド」の議論は長い間ずっと繰り返し続けられています。

 

それもそのはず、議論の土俵に立つのはかならず「クラウドベンダ」と「オンプレベンダ」だからです。

 

双方、絶対に譲れないプレイヤーが土俵に立つのだから、お互いの利点を認め合おうとせず、悪口ばかり言い合います。

 

これでは、利用する側は何が本当に正しいのかがわかりません。

 

これはIT業界としては健全な状態ではありません。

詳しくは後述しますが、クラウドもオンプレミスも一長一短です。

 

システムの要件に合わせて適切なインフラを提案できるエンジニアがこれからは必要です。

 

インフラエンジニアに将来性があると言える3つの理由

 

このままクラウドが主流になると、インフラエンジニアは本当にお役御免になるのでしょうか。

 

決してそうはならないです。

 

理由は、下記の3点です。

 

  • クラウドで品質を保つにはオンプレミスの知識が必要
  • ハイブリッド・クラウドの一般化
  • IT運用と開発の一体化

 

ひとつひとつ見ていきます。

 

クラウドで品質を保つにはオンプレミスの知識が必要

 

クラウドは、上述した通り非常に手軽でスピードが早いです。

 

Web上に用意されているクラウドの管理画面から、マウス操作で簡単にサーバーやネットワークを構築できます。

 

こう書くと、本当にインフラエンジニアでなくても、誰でもお手軽にインフラが構築できてしまいそうに見えます。

 

しかし、決してそんなことはありません。

 

クラウドだけでシステムを設計・構築する場合でも、下記の技術は必須です。

 

  • ネットワーク
  • セキュリティ
  • OS
  • データベース
  • 個別のミドルウェア
  • 運用保守設計

 

このように書くと、結局オンプレミスと変わらないと思うかもしれませんが、その通りです。

 

特にネットワークは重要で、どのようなクラウド製品を利用しようと言えど、ネットワークの構成は自分たちで考える必要があります。

 

ネットワークの構成を決め、IPアドレスやネットワークセグメントと言った土台となる部分は、オンプレミスもクラウドもほとんど変わりません。

 

サーバーにしても、クラウドは雛形を提供してくれますが、その後、他のミドルウェア製品や、クラウドが提供していないデータベース製品を導入する場合などはオンプレミスと同様です。

 

クラウドのメリットは、サービス雛形の提供とマシンリソースの共用による、コストとデリバリータイムの削減であり、インフラ設計が不要ということにはなりません。

 

オンプレミスでのインフラ設計と構築の経験があってこそ、クラウドで高品質なシステムインフラが設計・構築できるということです。

 

ハイブリッド・クラウドの一般化

 

ハイブリッド・クラウドとは、情報システムを導入する際、システムの特性や要件に応じてオンプレミスとクラウドを両方利用しましょう、ということです。

下記は簡単なイメージです。

 

 

実は、情報システムを全てクラウドに載せ替えられるかというと、難しいシステムがあります。

 

例えば、下記です。

 

  • スパゲティ化(複雑化)したシステム
  • 大規模・高性能なシステム(IoTなど)

 

 

スパゲティ化(複雑化)したシステム

 

クラウドは基本的に、機能、処理、データが切り離され依存関係が低い「疎」であるシステムに向いています。

 

しかし、銀行のシステムなど、歴史が長く、増設に増設を重ね、スパゲティ化(複雑化)したシステムは、機能や処理が複雑に入り組んだ「密」な状態になっているため、クラウドに載せ替えることが難しくなります。

 

もちろん、いずれは更改や作り直しが入り、スパゲティ化が解消される可能性はあります。

 

しかし、金融機関や行政システムなど、社会的責任の重いシステムは、安定稼働させることが最優先です。

 

そして、システムの更改や作り直しには莫大な費用がかかります。

 

そのため、既存の仕組みやアーキテクチャを変えることでシステムの安定稼働が損なわれるリスクを取り、高いお金をかけてまでクラウドに載せ替えようと考える経営者は少ないです。

 

大規模・高性能なシステム

 

情報システムの中には、膨大な量のデータを持つシステムや、1秒間に何百万ものの問い合わせを処理する性能が求められるシステムがあります。

 

クラウドで用意されるサーバーは、必要とされる規模に合わせた「ひな型」が用意され、それを組み合わせてシステムを構成していきます。

 

あまりに大規模で高い性能が求められるサーバーは、クラウドが用意するサーバーの雛型にうまくはまらず、小さなサーバーに分散するなど、アーキテクチャを大きく作り変えるか、オンプレミスで独自に作るしかありません。

 

大企業、大きな自治体の基幹システムなどは大規模かつ高性能なシステムが多く、これらのシステムを使い続ける限り、どうしてもクラウドにはまらない部分が出てきます。

 

例えば、IoT(インターネット・オブ・シングス)と呼ばれるシステムがあります。

 

自動車の車載器や、自動販売機、スマホなど、大量の「デバイス」といわれるインターネットに接続ができる小型ハードウエアを活用したシステムが増えています。

 

これらは、大量のデータ、大量の高速アクセスを必要としているため、どうしてもアクセスを受ける部分に高い処理能力が求められます。

 

こうした部分はクラウドでは難しく、どうしてもオンプレミスで作らざるを得ない場合があります。

 

もちろん、クラウドベンダ各社もこうした大規模、高性能なシステムに対応するべくサービスの充実化を進めていますが、システムの大容量化、要件の高性能化のスピードも速く、なかなか追い付かず、いたちごっことなる可能性が高いです。

 

 

これからシステムを設計するエンジニアは、クラウド化できる部分と、オンプレミスで作りこむ部分を見極め、適切なインフラストラクチャーを提案・提供できるようになる必要があるということです。

 

実際、主要なSIerはどこも、オンプレミスのエンジニアと、クラウドエンジニアの両方とも育成しており、どのような要件のシステムにも対応できる体制を整えようとしています。

 

IT運用と開発の一体化

 

システムをどれだけクラウド化しても、どうしても捨てられない重要な業務があります。

 

システムの運用保守です。

 

システムの運用保守もインフラエンジニアの大事な役割の一つです。

 

運用保守エンジニアというと、定型的な運用保守作業をやっていたり、トラブル対応があったりと地味で忙しいイメージがあり、あまり人気のない職種に思われがちですが、今後は大変需要のある職種になります。

 

理由は下記です。

 

  • DevOpsの一般化
  • ITサービスマネジメントの必要性の高まり

 

DevOpsの一般化

 

DevOpsとは、「開発(Development)」と「運用(Operations)」を組み合わせた造語で、開発チームと運用チームが一体となって効率的にアプリケーションやサービスを開発、提供、運用することを指します。

下図のように、開発(DEV)と運用(OPS)が継続的に開発・リリース・運用のPDCAを回していくイメージです。

 

<出典:Wikipedia

 

システムは作って終わりではなく、業務アプリケーションやWebサイトなどは、どんどん進化していきます。

 

特にインターネット上で自社サービスを展開しているような企業は、サービス進化のスピードに社運がかかっていたりします。

 

そのような企業にとっては、システムの安定稼働と同じくらい、アプリケーションやサイトの更新や機能追加は大事なことなのです。

 

これからの運用保守エンジニアは、システムの安定性とアプリケーション更新の迅速性の両方を責任持って担うようになっていきます。

 

そのためにシステムの安定稼働を守りつつ、機能追加のスピードを高めるという相反する目的を同時に満たす、DevOpsの実現が必要ということです。

 

DevOpsを実現するためには、開発と運用の協調体制を作り、その上で作業の迅速性と品質を同時に満たすための「自動化」などを行う、CI/CD (継続的インテグレーション/継続的デリバリー) の導入などが必要になります。

 

このCI/CDの仕組み、作業の自動化などの環境整備や管理などをインフラエンジニアに期待されているということです。

 

なお、詳しくは後述しますが、今後は、インフラエンジニアは環境の整備と管理だけでなく、アプリケーション開発にも関わることも求められていきます。

 

 

ITサービスマネジメントの必要性の高まり

 

ITサービスマネジメントとは、その名の通り、ITサービスを管理することです。

 

情報システム(IT)とは、本来は利用者の目的を満たすための「サービス」を提供するためのもので、システムはその手段でしかありません。

 

しかし、エンジニアはどうしても手段であるシステムに目が行きがちで、利用者へどの程度サービスが提供できているかに着目し興味を持つ人が少ないです。

 

システムをサービスとして捉え、サービスの提供度合いを数値化しその提供レベルに責任を持つ「ITサービスマネージャー」の需要が高まっています。

 

ITサービスマネージャーは、常日頃から、サービスの提供可能度合い(可用性・性能・業務運用)に気を配り、トラブルが起きたら陣頭に立って目標時間以内にトラブルを解消し、アプリケーションやシステムインフラの更新作業を全て管理する、サービスの番人です。

 

このような需要の変化や背景から、運用保守のスペシャリストはこれからも必要とされ続けるということですね。

 

インフラエンジニアに求められる役割と働き方

 

これからもインフラエンジニアの需要はあるとお話しました。

 

しかし、オンプレミスはなくならないといっても、クラウドが主流になりつつある動きは変わりませんし、DevOpsなどの比較的新しい考え方も必要になってきます。

 

これからのインフラエンジニアは、従来型のオンプレミスの設計・構築の他に、どのような役割や働き方を求められるのかお話します。

 

  • クラウドエンジニア・アーキテクト
  • プロジェクトマネージャー
  • ITサービスマネージャー
  • SRE

 

クラウドエンジニア・ITアーキテクト

 

これまでお話したように、クラウドとオンプレミスは共存していく流れになっていくことが考えられます。

 

インフラエンジニアは、オンプレミスの技術だけでなく、クラウドの技術も両方身に着けていく必要があります。

 

クラウドの構築ができるだけでなく、オンプレミスとクラウド両方の仕組みを熟知し、両方の長所を生かしてシステム全体をデザインできるITアーキテクトとして動けるインフラエンジニアは今後とても重宝されるようになります。

 

また、クラウドはAWSやMicrosoft Azure、Google Cloud、Oracle Cloudなど、いくつもベンダがあり、それぞれ特徴があります。

 

その良い特徴を生かしオンプレミスと複数のクラウドをつなげる、マルチクラウドでシステムを作ることも今後は期待されており、実はまだまだ世の中にはそういう実績が少ないので大きなチャンスでもあります。

 

プロジェクトマネージャー

 

プロジェクトマネージャーというと、業務アプリケーション開発の経験がないとなれないイメージがあるかもしれません。

 

実はインフラだけの案件というものも多く存在します。

 

ネットワークの開発案件や、仮想化基盤(プライベートクラウド)の案件など、政府・公共系、金融系など大規模なシステム開発になるとそのような案件も多く残っており、これからも続くと考えられます。

 

また、業務アプリケーションの開発を含めた案件でも、大規模案件ではそれぞれ専門分野に応じたプロジェクトマネージャーを複数立てることもよくあります。

 

実際、僕もインフラ分野全体を統括するプロジェクトマネージャーを何度も経験していますので、プロジェクトマネージャーを目指すという道を考えてみてもよいでしょう。

 

ITサービスマネージャー

 

ITサービスマネージャーは、前述した通り、サービスの提供可能度合い(可用性・性能・業務運用)に気を配り、トラブルが起きたら陣頭に立って目標時間以内にトラブルを解消し、アプリケーションやシステムインフラの更新作業を全て管理する、サービスの番人です。

 

ITサービスマネージャーは、役割の特性上、システムの作りよりも、システムが提供するサービスや業務そのものに詳しくなることができます。

 

開発エンジニアは、システムには詳しいですが、顧客のサービスや業務には疎かったりします。

 

そのため、システムが提供するサービスのプロフェッショナルでもあり、顧客の業務にも詳しいITサービスマネージャーは、プロジェクト内部から頼りにされ、顧客からも信頼されて相談を受けるような存在にもなる、やりがいのある職種と言ってもよいでしょう。

 

SRE(Site Reliability Engineer)

 

SRE(Site Reliability Engineer)とは、Googleが提唱、実践している「システム管理とサービス運用の方法論」を役割として実現するエンジニアです。

 

SREは、純粋な運用保守エンジニアではなく、ソフトウェアエンジニアとしての役割も持っています。

 

SREの役割

  • システムの「可用性」「性能」に責任を持つ
  • サービスの迅速な変更管理とリリースを行う
  • 自動化・自律化の仕組みを整備する

 

Googleは、サービス運用上発生する「手作業」をToil(トイル=苦労)と呼び、サービス進化のスピード感を阻害するものとして忌み嫌っています。

 

その考え方に沿って、手作業はコードによって自動化・自律化することが求められ、SREはそのための仕組みを整備する役割を担います。

 

つまり、SREはインフラの知識、運用保守の知識に加え、自動化するためのプログラミングやCI/CDツールの知識を兼ね揃える必要があります。

 

また、DevOpsの考え方に従い「システムの安定稼働」「迅速な変更管理やリリース」の両方に責任を持ち、開発チームとも密接なコミュニケーションを行い、運用と開発を横断的に動き回るフットワークも必要です。

 

このようにフルスタックな知識を持つSREの存在は、今後、特にWebサービスを提供する企業では需要が高まる存在になると言えます。

 

インフラエンジニアがこれから身に着けるべきスキル

 

インフラエンジニアが、今後、どのような知識やスキルを重点的に身に着けていく必要があるかお話します。

 

  • ネットワークの知識・スキル
  • セキュリティの知識・スキル
  • プログラミングスキル
  • パブリック・クラウドの知識

 

ネットワークの知識・スキル

 

ネットワークはインフラエンジニアが持つべき代表的なスキルですが、クラウド時代になるとネットワークの知識はさらに必要性が増します。

 

上述しましたが、パブリック・クラウドを利用したインフラ構築のためにネットワークの知識・スキルが必須となるからです。

 

ネットワークは、オンプレミスでも、クラウドでも必要な、インフラに携わるエンジニア全員が押さえておきたいスキルです。

 

セキュリティの知識・スキル

 

ネットワークと同じように、オンプレミスでもクラウドでも必要となる技術がセキュリティです。

 

今後は、これまでのセキュリティ知識に加え、ゼロトラストネットワークのように、クラウド化やDXの進展により必要となるセキュリティ要件が増えてきます。

 

また、IoTの増加により、IoTデバイスのセキュリティを確保する必要が出てきたりと、これまでのセキュリティの考え方では対応し切れなくなってきています。

 

セキュリティを専門で対応するセキュリティエンジニアの需要は高まっていますが、人材数が限られているので、インフラエンジニアがセキュリティ設計や構築の対応するケースも多いです。

 

プログラミングスキル

 

インフラエンジニアも、シェルスクリプトなどプログラミング(厳密にいうとプログラミング言語ではないですが)に触れる機会はあります。

 

今後は、DevOpsの考え方が広まり、「Infrastrucure as Code(IaS)」という言葉がある通り、インフラをコードで記述する機会がさらに増えてきます。

 

例えば、下記です。

 

  • Ansibleなど自動化ツールによるインフラ構築自動化
  • DockerやKubernetesなどコンテナ技術によるインフラ環境の構築と管理
  • JenkinsやGitlab等CI/CDツールによる継続的デリバリ環境の構築と管理

 

これは一例ですが、今後、インフラエンジニアの対象範囲は、システムが動作する土台としてのインフラだけでなく、効率的なアプリケーションの開発やデリバリのための環境も含めたインフラを対象として考える必要があります。

 

こうしたツールは、どのようにツールが動作するべきかをコードで記述するため、インフラエンジニアも、シェル以外のコーディングスキルが必要となります。

 

パブリック・クラウド

 

パブリック・クラウドにもオンプレミスの技術が必要であるとお話しましたが、パブリック・クラウド製品やサービスの知識もこれからは必要です。

 

クラウドにはクラウドのお作法がありますので、オンプレミスに固執することなく、柔軟にパブリック・クラウドの製品知識をつけていくことがオススメです。

 

費用はかかりますが、研修なども充実していますし、研修を受けずとも低予算で自分自身で構築してみることもできます。

 

AWSなど各クラウドベンダ―は資格も用意していますので、チャレンジしてみても良いでしょう。

 

インフラエンジニアになるには

 

インフラエンジニアはとても専門性の高いエンジニアです。

 

そのため、理系の大学を出ていないとなれない職業というイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。(筆者も文系卒です)

 

もちろん、向き・不向きはあります。

 

インフラエンジニアに向いているのはこのような人です。

 

  • 几帳面で慎重な人
  • ものづくりが好きな人
  • 新しいものや世の中の変化を恐れず楽しめる人

 

このような資質があると思う方はぜひチャレンジしてみてください。

 

インフラエンジニアになる近道は、転職エージェントに相談することです。

 

インフラエンジニアの求人は、プログラマーやアプリ系のエンジニアと比べると少ないです。

 

ですので、求人数の多い転職エージェントを選ぶことが近道です。

 

求人数の多い転職エージェント

 

もし、未経験からインフラエンジニアになりたいと思う方は、こちらの記事が参考になると思いますので、ぜひ読んでみてください。

未経験からインフラエンジニアへの転職は不可能?【インフラ出身のSIer採用担当が徹底解説】

悩める人・未経験からインフラエンジニアになりたいのですが、アプリ開発経験を積んでからの方がよいでしょうか? ・開発SEからインフラエンジニアへの転職は難しいのでしょうか? ・未経験者は、ネットワークと ...

 

まとめ

 

インフラエンジニアの将来性や、これからのインフラエンジニアの働き方についてお話しましたが、いかがでしたでしょうか。

 

ITの業界は次々と新しい技術が世の中に出てきます。

 

ITの技術とは、人間の仕事を楽にし、新しい仕事やビジネスを生み出してくれるものです。

 

そのため、よく「この仕事はこれからなくなる」という話が生まれては消えます。

 

多くの場合、簡単にその仕事や職業が「なくなる」ということはありません。

 

しかし、どんな仕事でも、その仕事の本質的なスキルを身に着け、かつその時代に合わせた新しい知識・スキルを身に着けた人は、どのような時代にでも対応ができます。

 

これはインフラエンジニアも同じだと言えます。

 

この記事を読んで、少しでもインフラエンジニアに興味をもってくれる人が増えたらうれしいです。

  • この記事を書いた人

ヤマダヒロタカ

インフラエンジニア/ITアーキテクト/プロジェクトマネージャ。 SESのエンジニアから2度の転職を経て、現在某SIerにて技術系組織のマネージャーを務める。

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